【ノイズ対策基礎知識特集 第4回】
サージによるノイズの発生について


サージは一瞬で電子回路に大きな負荷を与え、設計者の想定を超える障害を発生させます。EMC試験で不合格となれば、製品リリースは遅延し、コスト増加や市場機会の損失につながります。設計段階からサージ対策を考慮することが不可欠です。

今回はサージ対策と関連した対策製品につきましてご紹介させて頂きます。

サージとは?

→静電気放電やスイッチの開閉などによって発生する過渡的な高電圧・高電流の事を示します。

代表的な種類

静電気サージ(ESD)

発生原因人体や機器に蓄えられた微小な電荷が放電する事で発生
特徴  :エネルギーは小さいが、数kV以上の高電圧・瞬間的な大電流を伴う
影響  :回路に直接加わると破壊を引き起こす
間接的にも信号線の電磁誘導や電源・グランドの電位変動により誤作動を誘発
静電気サージの侵入
静電気サージから回路保護する手段

開閉サージ(接点に誘導される高電圧) 

発生原因リレーやスイッチの断続で電流が急変する際、回路のインダクタンスにより接点に一過性の高電圧が誘導される現象で、接点ノイズの原因となる
特徴  :極めて高い電圧が発生し、花火や減衰振動電流を伴う
また、減衰振動電流には高周波成分が含まれ周囲に電波を放射
影響  :他の電子機器の破壊や誤作動
ラジオ・TVなどの受信障害
開閉サージによるノイズ障害の例
開閉サージが発生する仕組み

対策

静電気サージ

対策方法

  • 放電電流を安全に逃がす設計(グラウンド設計)
  • サージ吸収部品による電圧クランプ

対策製品(代表製品)

TVSダイオード(ESD保護デバイス)
LXES Tシリーズ

瞬発的な高電圧を吸収し、ICや回路保護

開閉サージ

対策方法

  • 接点部にサージ吸収部品(コンデンサ、バリスタ、スナバ回路)
開閉サージのノイズ対策例

対策製品(代表製品)

TVSダイオード(ESD保護デバイス)
LXES Tシリーズ

瞬発的な高電圧を吸収し、ICや回路保護


コンデンサ

フィルタ回路において、特定周波数の信号を通過させ、不要なノイズを除去

4回に渡りノイズに関する基礎知識についてご紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
これからも本サイトにて、豆知識や新製品の情報など、皆様のお役に立つ情報を掲載して参ります。
是非、ご期待ください!ご質問、ご要望などにつきましては以下よりお問い合わせをお願いいたします!